今回は、「輸入ビジネス」、そしてユビケンが提唱する「ひとり貿易」のビジネス的な魅力をお伝えします。
「ひとり貿易」で成功するためには、適切なポジションを取ることが重要です
本コラムでは、その適切なポジションを取るために理解が必要になる物販系ビジネスの基本構造を説明した上で、『貿易家』として成功するための2つのビジネスモデルについて解説していきますね。
輸入ビジネスで成功するために必要なこと
次の表は、メーカーの製造した商品が消費者の手元までどのように流通していくかを示したものです。
図の一番右にある「消費者」側から見ていくとわかりやすいので、そこから説明をしていきましょう。
まず消費者が1,000円で買うものは一番左側にいる「メーカー」が1割以下、つまり50円や100円でつくります。
それを「代理店」が200円~300円で買い、「卸業者」が400円~500円で買い、「小売店」が600円~700円で買い、最後に消費者が1,000円で買うという流れです。
みんなが、それぞれのポイントで利ざやを取っているのが確認できると思います。
転売系ビジネスの場合、どこから仕入れているかと言うと「小売店」からです。
「小売店」から仕入れることにより、少ない利ざやの中でライバルとせめぎ合いをするので、利益がまったく残らない構造のビジネスになってしまいます。
ただでさえ利益が少ないところで価格競争が起こり、amazonなど販売サイトの手数料がかかり、送料がかかり、そしてただ1回販売するだけ。
しかも、競争が激しくなると広告費を使い……ということで、最終的にはほとんど利益が残らないということになってしまうのです。
これが、まさに代表の大竹自身が年商1億、2億と駆け上がってきた時にぶつかった壁です。。
その壁にぶつかることによって、「こんな少ない利ざやの中で勝負していてはダメだ、もっと上流へ行かなければ」と気づくことができました。
つまり、メーカーや代理店といったところに自分のポジションを置かないと商売を長くやっていくことができないのです。
会社は赤字で倒産するわけではない
事業や会社というのは、赤字が出てもつぶれません。
しかし、利益が残らなくなり、キャッシュが回らなくなったら、いとも簡単に会社は倒産してしまうのです。
政府が発表しているデータによると、10年後の会社生存率は6.3%だそうです。
つまり、100社誕生した会社のうち、実に94社は10年も経たないうちに倒産しているということになります。
もちろんこれは数字のデータですので、業種を問わずさまざまな職種の総合データになるわけですが、実際問題としてほとんどの会社が消えていくということです。
そうならないためには、しっかりと利益を取れるようなビジネスモデルを構築して勝負をしていかなければなりません。
ユビケンは10年以上この業界にいますが、当時のライバルたちはどんどん消えていきました。
利益を出せなくなって突然破産したり、ほかの業界に移っていったり、あるいは会社員に戻っていった方も多くいます。
長く商売をやっていくためには、より上流へ行く。
メーカーや代理店といった立場になっていかないと、長く商売を続けることができないのです。
成功するための2つのビジネスモデル
輸入ビジネス、そしてひとり貿易として成功するためのビジネスモデルは、大きく分けると次の2つになります。
1つは、代理店と呼ばれるビジネスモデルです。
これは海外のブランド商品を日本で独占的に販売するという方法になります。
「正規代理店」や「総代理店」と呼ばれるモデルです。
ブランドの名前を私たちが日本で広め、販売していく形になります。
もう1つは、OEMと呼ばれるやり方です。
これは中国の工場で自社製品を製造し、販売するという方法です。
製造するといっても、実際の商品自体は中国の工場ですでにつくられており、そこに私たちのブランド名や商品名のロゴマークなどを入れて販売していきます。
この方法では、私たちがメーカーという立場になります。
今回は、ひとり貿易で成功を収めるために必要なことを説明させていただきました。
ひとり貿易で成功するためには、ビジネスの上流にポジションを取ることが重要です。
そして、そのポジションを取るための具体的なビジネスモデルが「代理店」と「OEM」になります。
そのことを理解して、利益を確保できるビジネスモデルを構築できれば、輸入ビジネス、そしてひとり貿易での成功が見えてくるでしょう。
貿易家のビジネスモデルは、「代理店」か「OEM」と覚えておきましょう。これらは最上流のビジネスということになります。