「ChatGPTを物販で使うと言うけれど、実際にどんなプロンプトを投げればいいのか分からない」――そんな声を、ユビケンの塾生からも頻繁にいただきます。

商品リサーチは、輸入ビジネスの中で最も時間がかかり、最も成果を左右する工程です。ここをAIで10倍速にできるかどうかが、これからのひとり貿易®の勝敗を決めると言っても過言ではありません。

本記事では、商標「AI物販」を保有するユビケンが、現場で実際に使っているChatGPT商品リサーチの5つの実践プロンプトを、コピペで使える形で公開します。Claude・Geminiでも同じプロンプトが使えるよう汎用化していますので、ぜひお手元のAIで試してみてください。

親ピラー記事:AI物販完全ガイド|ChatGPT・Claude・Gemini・Claude Coworkを副操縦士にする方法

macbook pro turned on displaying music
Photo by Joshua Woroniecki on Unsplash

目次

  1. なぜ「商品リサーチ × AI」が10倍速なのか
  2. プロンプト①:海外クラファン商品を日本市場視点で分析する
  3. プロンプト②:競合商品の口コミから「弱点と改善点」を抽出する
  4. プロンプト③:商品スペックから想定ターゲットとリターン設計を提案させる
  5. プロンプト④:日本国内の類似商品の販売価格・売れ筋を一括調査する
  6. プロンプト⑤:海外メーカーへの初回メールを英文で作成する
  7. AIに頼ってはいけない3つのこと
  8. よくある質問
  9. まとめ

1. なぜ「商品リサーチ × AI」が10倍速なのか

商品リサーチに含まれる作業を分解すると、次のようになります。

工程 従来 ChatGPT/Claude併用
海外クラファン情報の読み解き 1商品30分 3分
競合商品の口コミ分析 50件読むのに2時間 10分
日本市場での売れ筋調査 1日 2時間
メーカーへの英文メール作成 1時間 5分
ターゲット仮説・リターン設計 半日 30分

合計で従来3〜4日かかっていた工程が、AIを使うと半日で終わるようになります。これが「AI物販」の本当の意味です。AIに丸投げするのではなく、自分の頭で考える部分にだけ時間を集中投下するための仕組み化です。


graphical user interface
Photo by Deng Xiang on Unsplash

2. プロンプト①:海外クラファン商品を日本市場視点で分析する

Kickstarter・Indiegogo・Wadizなどで「これは日本でも売れそう」と感じた商品を見つけたら、まずこのプロンプトを投げます。

あなたは日本の輸入ビジネス・クラファン物販®の専門家です。
以下の海外クラウドファンディング商品について、日本市場での展開可能性を分析してください。

【商品URL】
(KickstarterやIndiegogoのURLを貼る)

【分析してほしい観点】
1. 商品の独自性・新規性(日本に類似品があるか)
2. 想定される日本人ターゲット層(年齢・性別・ライフスタイル)
3. 価格帯の妥当性(日本の競合商品と比較)
4. 法規制リスク(PSE・電波法・食品衛生法など該当しそうなもの)
5. クラウドファンディングのプラットフォームとして、Makuake / CAMPFIRE / GREEN FUNDING / Wadiz のどれが最適か、その理由
6. 想定される目標金額(控えめ・標準・強気の3パターン)

最後に、この商品を「ひとり貿易で扱うべきか」を5段階で評価し、理由を簡潔にまとめてください。

このプロンプト1つで、従来30分かかっていた1次リサーチが3分になります。Claudeに投げれば、より長文の分析が返ってきます。


Woman checking package with phone near laptop and boxes
Photo by Rifki Kurniawan on Unsplash

3. プロンプト②:競合商品の口コミから「弱点と改善点」を抽出する

すでに日本市場に類似商品がある場合、その商品の口コミを大量に読み込ませて弱点を抽出することで、自分が扱う商品の差別化ポイントが見えてきます。

あなたはマーケティングリサーチの専門家です。
以下は、ある競合商品のAmazonレビュー50件です。

【レビュー一覧】
(Amazonの低評価レビューを50件貼る/ChatGPTに直接コピペでOK)

【抽出してほしい内容】
1. ユーザーが共通して感じている「弱点」上位5つ
2. それぞれの弱点について、何件のレビューで言及されているか
3. これらの弱点を解消した商品があれば、購入したいと思われる層の特徴
4. 価格を「もう少し高くてもよい」と感じている層の特徴
5. 競合がまだ気づいていない「隠れた不満」があれば抽出

最後に、私が新規参入するなら、どの弱点を改善した商品を持ち込むべきかを3案提案してください。

このプロンプトで、競合の「やられたら困ること」が一気に可視化されます。


a laptop computer sitting on top of a wooden desk
Photo by Sha Mala on Unsplash

4. プロンプト③:商品スペックから想定ターゲットとリターン設計を提案させる

クラウドファンディングでは、リターン金額の刻み方ひとつで達成率が2倍変わると言われています。AIにリターン設計案を考えさせると、人間では思いつかない切り口が出てきます。

あなたはクラファン物販のローンチプロデューサーです。
以下の商品をMakuakeで販売します。リターン設計を提案してください。

【商品情報】
・商品名:
・原価:
・想定小売価格:
・特徴3つ:
・想定ターゲット:

【リターン設計の条件】
1. 超早割・早割・一般販売の3層構造
2. 単品・2個セット・ファミリーセット(4個)・プレミアム版(特典付き)の4パターン
3. 各リターンの想定支援者数比率を仮設定(例:超早割30%・早割40%・一般販売30%)
4. 目標金額の控えめ・標準・強気の3シナリオ

最後に、達成率を最大化するために「これだけは絶対外せない」リターン設計上のポイントを5つ挙げてください。

person sitting front of laptop
Photo by Christin Hume on Unsplash

5. プロンプト④:日本国内の類似商品の販売価格・売れ筋を一括調査する

ChatGPTに直接Webアクセスさせる代わりに、Amazonの商品ページのURLや、楽天の検索結果のHTMLを貼り付けて、構造化して整理させるやり方が効きます。

あなたは商品リサーチの専門家です。
以下は、Amazon・楽天で「●●」と検索したときの上位30件の商品情報です。

【商品リスト】
(CSV形式かMarkdown表形式で30件貼る/タイトル・価格・レビュー数・評価)

【整理してほしい内容】
1. 価格帯ごとの商品数(〜3,000円/〜5,000円/〜10,000円/10,000円以上)
2. 平均評価4.0以上の商品の特徴(共通点)
3. レビュー数100件以上の「売れ筋」商品の上位5つ
4. このカテゴリで日本人が重視している購買動機3つ
5. 私が新規で参入するなら、どの価格帯・どの特徴を持つ商品が狙い目か

すべて簡潔に箇条書きでまとめてください。

6. プロンプト⑤:海外メーカーへの初回メールを英文で作成する

リサーチで「この商品でいく」と決まったら、海外メーカーへの最初の打診メールです。ChatGPTで英文を作成すると、礼儀正しく的確なメールが秒で完成します。

あなたは国際ビジネスに精通したバイヤーです。
以下の条件で、海外メーカーへの初回打診メールを英文で作成してください。

【メーカー情報】
・社名:
・国:
・商品ジャンル:

【私の立場】
・日本の個人事業主 / 法人(どちらかを選択)
・輸入販売の実績:(例:過去にクラウドファンディングで〇〇円の販売実績/未経験)

【メールに含めてほしい内容】
1. 自己紹介(簡潔に)
2. 御社の商品を日本市場で紹介したい意思
3. 独占販売権(Exclusive Distribution Rights)について話し合いたい意思
4. クラウドファンディング(Makuake等)でのテスト販売の提案
5. 次のステップとして、Zoom・Web会議でのミーティング希望

【トーン】
礼儀正しく、しかしビジネスライクに簡潔。長すぎない(300〜400ワード以内)。
件名(Subject)も2案提案してください。

英文が返ってきたら、DeepLで逆翻訳して意図のズレを確認するのが鉄則です。


7. AIに頼ってはいけない3つのこと

AIは強力ですが、任せてはいけない領域もあります。

7-1. 法規制の最終確認

「PSE適合か?」「医薬部外品扱いか?」といった法規制の最終判断は、AIの回答を鵜呑みにしてはいけません。必ず所管省庁・専門家(行政書士・弁護士)に確認してください。

7-2. メーカーとの本契約の翻訳

英文ビジネスメールはAIで十分ですが、本契約書の翻訳は法的責任が伴います。必ず法務専門家の最終確認を入れてください。

7-3. 「売れる商品」の最終判断

AIは「分析」は得意ですが、「売れるかどうか」の最終的な肌感覚は、現場を踏んだ人間にしか分かりません。展示会に足を運び、お客様の生の声を聞く――このアナログな部分は絶対に削らないでください。


8. よくある質問

Q1. 無料版のChatGPTでもこのプロンプトは使えますか? A. 使えますが、長文の分析や複雑な指示には有料版(ChatGPT Plus / Claude Pro)を強くお勧めします。月3,000円程度の投資で、得られる時間価値は数十倍です。

Q2. ChatGPTとClaude、どちらが商品リサーチに向いていますか? A. 速度と汎用性ならChatGPT、長文の精緻な分析ならClaudeです。両方を使い分けるのが2026年の正解です。詳しくは AI物販完全ガイド を参照してください。

Q3. AIに任せすぎると、自分の判断力が落ちませんか? A. これはよくある誤解です。AIは「副操縦士」であって「機長」ではない――この前提を守れば、むしろ判断力は鍛えられます。AIの提案を批判的に見る習慣が、ビジネス眼を磨きます。

Q4. プロンプトをそのままコピペすればいいですか? A. 最初はそれでOKです。ただ、自分の商品ジャンル・取扱規模に合わせてカスタマイズすることで精度が劇的に上がります。ひとり貿易塾では、塾生限定でカスタマイズ済みプロンプト集を共有しています。

Q5. 競合に同じプロンプトを使われたら差別化できないのでは? A. 差別化の本質はプロンプトそのものではなく、「どの商品をどこから持ち込み、誰に届けるか」という事業構想です。AIはあくまで実行スピードを上げる道具にすぎません。


まとめ:AIを使い倒した者だけが、これからのひとり貿易で勝つ

商品リサーチをAIで10倍速にできれば、同じ時間で扱える商品数が10倍になります。これは事業のスケールに直結します。

  • プロンプト①:海外クラファン商品を日本市場視点で分析
  • プロンプト②:競合商品の口コミから弱点抽出
  • プロンプト③:ターゲットとリターン設計
  • プロンプト④:国内売れ筋の一括調査
  • プロンプト⑤:海外メーカーへの英文初回メール

この5つを今日から使い始めるだけで、商品リサーチの世界がまったく違って見えるはずです。

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著者プロフィール

輸入参謀®・大竹秀明 プロフィール(2026年版)

大竹 秀明(おおたけ・ひであき)
輸入参謀® / ひとり貿易®の第一人者

一般社団法人 まじめに輸入ビジネスを研究する会(ユビケン)代表理事 / 株式会社カルペディエム 代表取締役 / 東京インターナショナル・ギフト・ショー クラウドファンディングラウンジ主催 / 在大阪インドネシア共和国総領事館 コンサルタント。

Makuake・CAMPFIRE・GREEN FUNDING・韓国Wadiz の4大クラウドファンディング 公式ベストパートナーを兼任する唯一の存在。累計プロデュース実績は33億円超・1,500プロジェクト以上(2026年5月時点)。12年にわたりセミナー・講演で延べ1万人以上を指導し、1,000名以上の貿易家®を輩出している。

Makuake「ベスト・エバンジェリスト賞」、CAMPFIRE「パートナーアワード3年連続(2023〜2025)」など、業界からの継続的な評価を受け続けている。

著書5冊

輸入参謀®・大竹秀明 著書実績 — 4冊の代表作(Amazon個人輸入/クラウドファンディング/輸入ビジネス3.0/クラファン物販®の教科書)
これまでの著書 ── Amazon個人輸入/クラウドファンディング資金調達/輸入ビジネス3.0(累計3万部・Amazonランキング5カテゴリ1位&22週連続1位)/クラファン物販®の教科書。ひとり貿易®の体系を12年にわたり書籍で公開してきた4冊。そして2026年4月、5冊目の集大成『輸入ビジネス4.0』が発売 ↓
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