「終わりがあるから、今変わっていける」ひとり貿易塾11期 修了式レポート

2026年9月5日、ひとり貿易塾11期の修了式を開催しました。

参加した8名の塾生へ、大竹先生から一人ずつ修了証が手渡されました。

一人ひとり、個性も、ここへ来るまでに歩んできた背景も違います。だからこそ、自分だけが売る権利のある商品を手にしてからは、それぞれが自分で道を切り開いていくことになります。思うように進んだことも、立ち止まった時間も含めて、成長の形は一つではありません。
その人なりに踏み出した一歩や、昨日までできなかったことができるようになった瞬間。その一つひとつに成功があり、そこに、この塾の価値があるのだと感じます。

少しずつ続けた先に、開けた景色

締め切り間際に入塾を決めた醍醐さんは、講義に参加できないときはアーカイブで学びながら、教わった通りにリサーチとメール営業を始めました。

1日2〜3件のメール営業を1ヶ月ほど続けた頃に出会ったのが、プロジェクターでした。

その商品を携えてラスベガスの展示会でメーカーと直接話をまとめ、クラウドファンディングの実施までたどり着きました。さらに東京ギフト・ショーにも出展し、商品を違う視点で捉えてくれる人たちとの出会いから、一般販売へ向かう手応えもつかんでいます。

それでも今までやったことのない世界を一通り経験できたので、やって本当に良かったです。

思い通りではなかった経験も、これからの力に

初めてのクラウドファンディングに挑んだ日景さんは、思い描いていた結果とは異なる経験についても率直に話してくれました。

描いていた結果とは違っても、発送までを終え、一つのプロジェクトを最後までやり切りました。そして今は、国内で一から製造する新たな商品の準備を進めています。

私の人生の中でも非常にいろんな刺激や経験ができた1年で、今月で58歳になるのですが、これからの人生でもきっといろいろ役に立っていくだろうと思っております。

挑戦を重ねた先で、確信できる商品と出会う

入塾前からクラウドファンディングに取り組んできた野村さんは、この一年、香港、韓国、ドイツ、深圳へと足を運びながら挑戦を重ねました。

思うような結果が出ない挑戦が続くなか、試行錯誤を重ねてきました。

6回目に選んだのは、長く付き合ってきたメーカーのトラベル三脚。初速から手応えのあるスタートを切り、東京ギフト・ショーへの出展で、日本での展開のイメージも具体的になったといいます。

クラファンは商品自体の品質に絶対的な自信があると、やっていてすごく楽しいなと思いました。

不安を越え、「遠くまで来た」と思える場所へ

大竹先生の著書をきっかけに塾を知ったオキさんは、入塾の時期が遅く、「今からでも大丈夫かな」という不安からのスタートでした。それでも初めてのクラウドファンディングを経験し、展示会を学ぶ側から自分のプロダクトを出展する側になり、いまでは手帳に展示会の予定がいくつも並んでいます。この塾で得たものは知識だけではなく、一番大きかったのは、先輩たちがいつも前向きな励ましをくれるコミュニティだったとも話してくれました。

大竹先生をはじめ講師の皆様から学べたことで、自分では想像できなかった新しい可能性がどんどん開けていきました。1年前と比べると、自分でも驚くくらい遠くまで来たなと感じています。

誰かの仕事をつくる思いから、娘さんと描く未来へ

福祉の仕事に携わる井戸坂さんは、支援している方々の仕事を生み出すための物流をつくりたい、という思いで入塾しました。深圳の展示会で「これをやりたい」と一目惚れしたチタンの薪ストーブを東京ギフト・ショーに出品すると、仕事とは別に自分用に欲しいという声が数多く寄せられました。そしてこの一年で、進路を考えていた大学生の娘さんも一緒に展示会へ足を運ぶようになり、卒業後は一緒にやりたいと言ってくれているそうです。

娘と一緒に仕事ができたり、色々な展示会に行けたりと、ビジネスの面はもちろん、それ以外の部分でも本当に素晴らしいご縁や得るものがありました。

40年の歩みを、タイと日本の架け橋に

40年にわたりタイへの支援活動を続けてきた山本さんは、その歩みをクラウドファンディングという形にして、タイ東北地方の農村の学校に図書教材を届けるプロジェクトをCAMPFIREで実行しました。修了式では、この一年をこう振り返ってくれました。

この塾は40年の私が生きてきた、タイへの支援の歴史を思い返させてくれた

そしてこのプロジェクトを通してタイと日本をつなぐ架け橋になれればと、CAMPFIREのキュレーションパートナーとして活動を続けていくという、新しい道も開けました。

一人ひとりの一年を、みんなで振り返る時間

スピーチのあとは、塾生と講師が交流しながら、一人ひとりの成長過程について語り合いました。どこで迷い、何を乗り越え、どんな一歩を踏み出したのか。そばで歩みを見てきた講師たちの言葉に、本人が気づいていなかった変化まで浮かび上がるようでした。

同じ一年を過ごしても、進む速さも、たどり着いた場所も違います。その違いを比べるのではなく、それぞれの歩みとして一緒に喜べること。この時間にもまた、ひとり貿易塾らしさが表れていたように思います。

「終わりがあるということは本当に尊い」

スピーチの最後に、大竹先生は、ここで学んだことをこれから活かしていくことの大切さを語りました。

終わりがあるからこそ今頑張れるし、今を生きられるし、今変化していける

修了は、学んだ時間に一区切りをつける日です。でも、それぞれが見つけた商品も、築いたご縁も、挑戦の中で育てた力も、ここで終わるものではありません。この一年を終えたからこそ、持ち帰ったものを自分の道で活かしていく日々が始まります。

11期のみなさん、一年間、本当にお疲れさまでした。率直な思いを聞かせてくださったこと、そして一人ひとりの挑戦と変化をそばで見せてくださったことに、心から感謝しています。

思うように進まない日があっても、この一年で歩いた道と、出会った仲間はなくなりません。みなさんがそれぞれに選んだ商品の先に、これからどんな景色が広がっていくのか、私たちも楽しみにしています。

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この記事を書いた人

さたあいみ

ユビケン広報ディレクター、貿易家(シルバーアント総代理店)
Web歴25年。貿易塾Web講師。自身も総代理店として海外ブランドを展開し、発信・販売導線づくりを実践。これまで培ってきたWebの知見とリアルな現場経験を活かし、貿易家の挑戦をサポートしている。